KAGEROU
銀魂逆ハー夢小説しか置いてません。あと、ちょびっとイラストも。
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銀魂 夢小説 『華、手折る頃 14』(高杉メイン) 2009/08/11(Tue) 03:59:26
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高杉side?


「・・・んっ うう・・・」

起こさぬよう、そっと髪を梳くと小さな声をあげながら、ころりと向きを変える。


結局、事の半ばで気を失うまで抱き続けたその顔は・・・

少し青白く、目を閉じ安らかに眠るその姿はまるで幼い。

先ほどまで、自分だけを目に宿していた艶やかな女の姿など面影もない。





もう二度と抱くことも、触れることもないであろう・・・

その青白い頬にそっと手を当て、指で唇をなぞるとくすぐったいのか幸せそうに微笑みながら身をよじる。





「刺し違えてもいいから、この街から逃げたかった」と・・・

こんな小娘など男衆に見つかれば刺し違えるどころか捕まり折檻されるのがオチだというのに。

『俺に会いたい』 その一心で慣れぬ刃物を懐に逃げ出そうとした・・・あまりにも不器用ともいえるその様。




けれど、その様に・・・。

確かに、心に疼くその思いを閉じ込める様に、

さらりと流れる一束の髪を掬うと目を閉じ、そっと口付けた。



ただ壊すだけしか・・・この世界など壊れればいいと願っていた心の隙に、水のように浸透してくる。


自分にとっては脅威と言えるほどの、あまりにも一途な思い。

否、こんな小娘に脅威など抱いてはいない。





邪魔なだけだ。



いずれ失ってしまうのならば、最初から手元になどおかなければいい。



守るものなど・・・必要ない。今までも・・・そしてこれからも。






そう、自分に言い聞かせるようにゆっくりと唇を離すと、そばに落ちていた衣を羽織り、帯を締める。

窓の外に目をやれば、うっすらと夜が白み始めている。

もう、夜明けはすぐそこまできている。




「興もここまで・・・か」

そんな窓の外に目をやりながらいつものようにキセルを取り出そうとし、手元にないことを思い出す。


『煙草が吸えない』

それだけではないイラ立ちに小さく舌打ちをすると、振り返ることなく部屋を立ち去ろうとしたその時。



「た かす ぎさん・・・」


小さく、けれど確かに己の名を呼ばれ、一瞬立ち止まる。



「行っちゃう ん ですね・・・」



背後からかけられたあまりにも心細げなその声音に気付きながらも・・・

俺は振り返ることなく部屋を後にした。







葵side?


「高杉さん・・・」




小さな衣擦れの音に、ゆっくりと目を開けると・・・

先ほどまでそばにあったであろう温もりを床に残し、愛しい人の姿はなかった。


慌てて起き上がると目に入るのは、こちらを振り返ることもなく立ち去ろうとする・・・その姿。


その後姿は・・・自分を拒絶しているようなそんな気さえした。



それでも・・・

それでも、声をかけずにはいられなかった。


拒絶される恐怖に、震えて声にならない声を喉の奥から絞り出すようにして

ようやく出した声は、自分でも驚くほど儚げな声だった。


けれど、そんな呼びかけにも一瞬立ち止まったのみで。

こちらを一瞥することもなく、目の前で閉じられた扉。



その姿の欠片すら視界から消えたその瞬間、私の心は暗闇へと突き落とされる。




「ぅうっ・・・いぁあああああああ!!!!」




どうしようもない消失感に、私は声にならない叫びを上げて泣いた。

ポタポタと流れ落ちる涙が、布団を握り締めた手の甲を伝う。




追いかけたくても・・・決してそれを許さぬその背中。


気持ちが一瞬でも通じ合ったと・・・そう思ったのは自分だけだっただろうか。


体のそこら中に、まるで花弁のように散らされたその証。

こんなにも、この体にその跡を残して・・・それでも、追いかけることすら許されない。









その拒絶するような背が悲しすぎて、両目から溢れる涙を止めることなどできなかった。


そうして、倒れこむように布団に突っ伏したその時。


シャラッ




「・・・?」


聞きなれないその音に、何かと目を向けるとそこには・・・


薄紫の藤の花。



「っ!?」


あわてて飛び起きるとそこには・・・初めて出遭ったその場所に絢爛と乱れ咲いていた

藤の花を模した簪。


まるで、今にも甘い香りを放ちそうなほど精緻に細工された見事なそれは、

職人の手によって特別に仕立てられたものとすぐわかる。







「ガキでもこうすると一人前の花魁だな」


太夫の簪に似た藤の花が欲しくて欲しくて・・・手にしようとしたあの時。

そう言って藤の花を一房、簪代わりに髪に挿してくれた。あれから・・・全てが始まった。






「どう・・して、そんな・・・」


私は、いてもたってもいられなくて簪を握り締めると部屋を飛び出した。


下駄を履くのも忘れて、裸足のまま夢中で楼を飛び出すと

ただ、大門を目指して突っ走る。




「はぁ、はぁっ」


息切れがし、心臓が破裂しそうだった。踏んだ小石で足の指からは血が流れる。

けれど・・・今行かなければ、今度こそ二度と会えないだろう。 



夢中でほとんど人のいない通りを走りぬけ、大門が目に入る。



ちらりと目に入るのは見慣れた艶やかなその着物。


その姿が今にも大門をくぐろうとしたその時。

「間に合わない」そう思った私は信じられないくらいの大声で叫んだ。


「私、あの場所で待ってますっ!待ってますからっ!!」


はぁ、はぁ、はぁ・・・


早朝の静けさの中、心臓のドクッ、ドクッと脈打つ音がまるで耳元で聞こえたようだった。



走ってきた・・・それだけではない、この鼓動。



どうか、この思いがあの人へ、あの人の心へ届きますように。



願いを込めて・・・見守ったその後姿は、一瞬立ち止まりこちらを振り返ろうとするも、またその歩を進めた。

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にょわー、素敵すぎる高杉様動画をBGMに仕事の合間に書いてます。

もう、寝たい。盆早く来て?

最近、銀魂への愛が溢れすぎてるにもかかわらず・・・

高杉様、誕生日忘れてましたorz

おめでとうのラブラブな二人にしたかったのですが、なにやらまた離れてしまう予感。

お互い好きなんだけど、高杉様は葵が自分と同じ道を歩くことを許そうとしません。

好きであるが故ですね?

高杉様、お誕生日おめでとう

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

コメント
Re: (TT^TT)
nozomi様、コメントありがとうございます(≧∇≦)

うちのエロ杉様が、『俺についてこい』って一言、言えばいいことなんですけどねぇT_T
なかなか認めたくないらしいです(笑)

なんかでも、こういう相手を思うが故のやりとりが好きなplumだったりします^^;

お盆目指して仕事がんばります(≧∇≦)ありがとうございます♪

2009/08/11(火) 12:18:27 | URL | plum #-[ 編集 ]
(TT^TT)
ど、どうなってしまうのぉv-404
結ばれたかと安心しておりましたよぉ。
でも・・・高杉さんの気持ちが、すっごくわかりますよぉv-409

お仕事、がんばってくださいねv-217
2009/08/11(火) 10:48:35 | URL | nozomi #0p.X0ixo[ 編集 ]
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