KAGEROU
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銀魂 夢小説 『華、手折る頃 21』(高杉メイン) 2010/04/14(Wed) 12:45:09
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「た かすぎさん・・・す ぎさん・・・」

ただ、ただ・・・その見覚えのある着物をぎゅと掴んで。



泣きながら、何度も何度も・・・確かめるように名を呼ぶ。

無事でいてくれた。ただ、それだけが嬉しくて。






けれど、飛びついた私の肩を掴むと

「ゆっくりしてる暇はねぇっ!」



その言葉に、私は一瞬で現実へと引き戻される。



「太夫っ!・・・高杉さん、どうしようっ!太夫がっ!私・・・行かなきゃっ!」

そう叫ぶと、高杉さんの手を振り払い走りだす。



けれど・・・たしかに振り払ったはずの手は離れることはなくて。

取り乱す私を諌めるように・・・私は、もう一度、ふわりとその艶やかな着物に包まれた。



それでも尚、力の抜けない私に高杉さんは軽くため息をつくと

「もう楼にはいねぇ・・・他の奴らもな。」

そう耳元でささやく。


これほど周りは怒号と悲鳴、そして燃え盛る火に焼け落ちる家屋の音に満ちているというのに。

この人の腕の中はいつも静けさに満ちていて。


耳元でささやかれたその声がゆっくりと体に浸透するように・・・へなっと身体の力が抜けていく。


それにあわせたように抱きしめていた腕を解かれるけれど、

抜けた体の力はそう簡単には取り戻せなくて、へたりこみそうになる。



今にもひざが地面に着くその時、頭上から舌打ちする音が聞こえ力強く引かれた腕が悲鳴を上げた。


「くぅっ」


「ここで死にてぇならかまわねぇが」


頭上から冷たく放たれたその言葉に私は慌てて立ち上がる。

立ち上がった私を一瞥すると高杉さんは通りに視線を移した。
私もそれにつられて、ひょこっと路地から顔を出し、辺りの様子を伺えば

老朽化した家屋も多く、密集していたせいだろうか。火の回りは異常なほど早く、楼の方は火の海だった。


それは私の目から見てもとても通れそうにはなく・・・

通りは逃げ遅れた人々が我先にと大門の方へと走っていく。




そんな様子に高杉さんは


「ククッ、今更か・・・」


「えっ?」

そう、呟くと聞き返す私の手を引き、大門へと向かい走り出した。








手を引かれながらも、遅れまいともつれる足を必死で前へと運ぶ。

そして、立ち止まる高杉さんの背に思いっ切りぶつかって・・・

私はもう大門が目の前であることを知った。



「っつぅ・・・ごめんなさいっ」

思いっきりぶつかったせいで痛む鼻を押さえながら、その背から前を覗く。


私の目に映ったのは・・・




あわよくばと客と逃げ出そうとした遊女達が選り分けられていく様。

叫び暴れながらも無理やり引きずられる者、あきらめたように俯き連れて行かれる者・・・



「ひっ」

思わず漏れた悲鳴を片手で押し殺し、その様子にガタガタと体が震えだす。



ここで捕まってしまっては・・・太夫や姉様達の苦労が全て無駄になる。





思わず高杉さんを見上げると、口元が持ち上がりその横顔には笑みが浮かぶ。


けれど、その目は冷たく。




その目に私は覚悟する。

決して、人を傷つけることが良いことだとは思わない。自分が良ければそれでいいのかと思わなくもない。


けれど・・・



高杉さんと共に生きたいと、逢いたいと・・・そう願ったのだから。




捕まれた手を私から強く握り返したのを合図に、高杉さんの手が刀にかかる。




背後から迫る炎で・・・紅く夕焼けに照らされたようなその背中。

白刃が煌くたびに、より一層艶やかに舞う着物の袖と血飛沫。

遊女達の悲鳴が上がる中、凄まじいスピードで走り様に切り付けられた男集たちは

抗うこともできずに倒れ行く。



私は・・・決してその光景から目をそらすまいと目を見開く。



それは、紛れもなく私のためだけに振るわれた刀なのだから。

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久しぶりの小説ですT_T

本当に遅すぎて、高杉さんが側にいるんだけど甘くなくて・・・・

ごめんなさいぃいい><


次は・・・甘いはずです;;
続きもがんばるぞー!

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テーマ:夢小説 - ジャンル:小説・文学

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2010/10/07(木) 17:36:49 | | #[ 編集 ]
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