KAGEROU
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銀魂 夢小説 『華、手折る頃 7』(高杉メイン) 2009/05/26(Tue) 11:28:03
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久しぶりに小説更新です。

いやあ、書くのは楽しいんだけどねぇ・・・いかんせん、打つのが遅い(´□`。)

考えながら打つから、どうしても遅くなっちゃうんですよね?


毎回、苦労させられます。


苦労と言えば、毎回・・・高杉様のエロさ加減の調節に大変苦労します(笑



初めての方は、1話から読んでくださると嬉しいです。



高杉side *:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



大門を出ると、昨夜の事を思い出す。

初めからそのつもりではなかったのだろうが・・・吉野との会話を聞かれたことは間違いない。


葵の泣き腫れた目と今朝の行動を見れば、納得がいく。




「めんどくせぇ・・・」

笠を目深にかぶり、煙草を燻らせながらそう呟くと



「その顔は、面倒がっているようには見えないでござるが」


そう言いながら、万斉が隣にすっと並ぶ。



「ほお、俺が・・・どんな顔してるか言ってみろよ」



「言ってもよいが、まだ、ぬしに斬られたくはない」



「ククッ、よくわかってんじゃねぇか」

俺が刀から手を離しそう言うと、万斉は一瞬薄く笑う。




「拙者はこれから、花火師のところへ行くが晋助、ぬしはどうする?」



「俺も行くとしよう、今回は・・・とびきりでけぇ花火が必要になったんでな」



「相変わらず、派手好きでござるな・・・」




「クククッ、祭は派手な方がさぞ楽しいだろうよ」


そう言いながらも、頭をよぎるのは葵の泣き顔。

吉野との会話を聞かれた以上、遅かれ早かれ・・・俺が鬼兵隊を率いていると知ることになるだろう。


そして吉野が情報を俺に流していることも。


それでもなお、あの真剣なゆるぎない目で俺を見るのか・・・。




「めんどくせぇ・・・」


気がつくと軽くため息をついていたようで



「ため息をつくと幸せが逃げるでござるよ」


そう言った万斉の目はサングラスで隠れており、真剣なのか、冗談なのかはわからない。



「うるせぇんだよ・・・おめぇらは」


イラついたようにそう言うと万斉は怪訝な顔をする。

そんな万斉を横目に俺が歩き出すと、同じように俺の横に並ぶ。





とびきりでけぇ花火を打ち上げる為に・・・俺達は歩き出す。






葵side *:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



高杉さんを見送った後、しばらくその場を動けなかったけれど・・・


そんな、私を見かねたのか大門の見張りに門から離れるよう促され、トボトボと歩いて楼まで帰る。



帰りすがら、何度も目に入るのは葵祭を知らせる張り紙。

物心付く頃、既にこの街にいた私は、一度も見たことがない。
だから、あまり気にした事も無かったのだけれど・・・。こうしてみると街のいたるところに張り紙があって、それだけでも大きな祭であることがうかがい知れる。



私は、そんな張り紙を目にする度に、


『祭が終わったら・・・高杉さんは江戸へ行ってしまう』


そのことしか、頭に無かった。高杉さんが、目の前からいなくなる・・・そう思うだけで、涙が次々溢れてくる。




気がつけばいつの間にか楼の前。

昼見世の準備をする姉様達が私にかける声も、今は耳に入らない。



私は自分の部屋に着くと部屋に閉じこもった。

何も・・・する気など起きなかった。
いつもは大好きな三味線の稽古も休んでしまった私は、部屋の隅っこに座り、ただ窓から外を眺める。



目に入るのは、騒がしい色とりどりの看板と・・・街を取り囲む塀。
そして、花街への入り口である大門の屋根。




『この街から逃げたい』


私は、この街で暮らして初めてそう思った。
たまに、この街に売られたばかりの遊女が足抜けして捕まりひどい折檻を受けた話を耳にしたことはあるが、人事だと思っていた。


けれど、今は・・・その気持ちが痛いほどわかる。



『好きではない男に抱かれる』


それがあたりまえのこの花街。ここにいる女は皆、心を殺して生きている。


この街で生きる以上・・・私も、諦めなければならないのだろう。



頭では、そう思う。けれど、例え捕まってしまったとしても・・・この街から出たい。


私が、大門を睨みながら外を見ていると戸を叩く音が聞こえた。





「は い・・・」


「ちょっと、入るわよ」


そう言うと太夫が茶菓子を持ちながら入ってきた。
机の上に手に持っていた茶菓子を置くと、お茶を入れながら



「葵、あんた、今日の稽古休んだそうね・・・体調でも悪いの?」


「・・・そういうわけじゃ・・」




「そう・・・。なら、良いんだけど。今日ね・・・初見世の告知があるわ」




「っ!?」

近々だとは、わかってはいたけれど・・・追い討ちをかけるように、今日から初見世の告知がされるとは思わなかった私は言葉を失う。



「あんたは普通の子と違って花魁見習いだからね・・・初見世の日にふらりと来た客が相手っていうわけにはいかないの。今日から1週間の間で、高値をつけた旦那衆の中からあんたが選ぶのよ」



そう言いながら、お茶をすすり茶菓子を口に放り込む。
普段なら、楽しそうに笑う太夫も・・・今日ばかりは、神妙な、少し辛そうな顔で。


茶菓子もお茶で無理やり流し込んでいる・・・そんな感じだった。



「わかり・・・ました。」


俯きながら、私がそう返事をすると



「今日の夕方からは、見世に座るんだから・・・気合いれな」


そう言うと、立ち上がり私の頭をクシャっとすると部屋から静かに出て行った。





「ふえっ・・・くっ・・・うぐっ」


太夫が出て行った後、私は声が漏れないよう・・・唇をかみ締め、声を殺して泣いた。



『好きでもない男に抱かれる』


それが・・・どんどん現実味を帯びてくる。私のあずかり知らぬところで、自分に値がつけられ売られる。

そして、好きでもない男の中から・・・私自らで『初めての男』を選ばなければならない・・・。


そう思うと、私が心がちぎれそうだった。





「高杉さ ん」

私は、自分を勇気づけるように・・・愛しい人の名を何度も呟いた。






? 夕刻 ?


ざわざわと、楼の店先に人だかりができる。店先には、私の初見世を告知する張り紙。


私は、ただ・・・目を見開いて格子の外を見る。俯いたり、目を閉じて顔を背けることは許されないからだ。


格子の向こうから男達に値踏みをするようにじろじろと見られる。まるで、見世物小屋のように・・・


それを跳ね返すように、私はただ、目を見開き、背筋を伸ばし赤い、分厚い座布団にシャンと座る。

もう、半ばヤケになっていたと言ってもいい。



格子の向こうからは


 「幾らぐらいなんだろうなぁ、強気な顔がそそるねぇ」


 「おめぇには、逆立ちしても無理だろっ。さすがに、俺達じゃ手が出せるような金額じゃねぇ」


 「いっぺんでいいから、相手してもらいてぇもんだ」



などと、好き勝手に下品な言葉を口にする男達の声が聞こえる。

そして店先には、番頭の姿。もみ手をしながら、身なりの良い者を狙っては声をかけ、私の方を見ながらヒソヒソと耳打ちしている。




私は・・・その全てに、吐き気を催すような嫌悪感を覚えた。





何時間そうしていただろうか・・・ようやく、わたしは店先から下がる事を許された。

すぐ後ろにある、控えの部屋に座っていると番頭が近寄ってくる。


「おめぇ、えらい人気じゃねぇかっ!いい値がついてるぜ。まったく、あのガキがこう変身するたぁ、女ってのはわかんねぇもんだな。1週間後が楽しみだ」


「・・・」


そう言うと、私の返事も待たずにまた、店先に戻っていく。



近くにあった手鏡を手に取り、自分の姿を映し出す。


初めてちゃんと結われた髪と、白い肌。赤い紅をひいたその顔は遊女そのもので・・・。

知らず、ため息が出る。いい値がついたと言われても毛ほども嬉しくなどない。


高杉さんが・・・私のこの姿を見たらなんと言うのだろうか。

色気があると褒めてくれるだろうか、それとも孫にも衣装だと笑うのだろうか・・・



「やっぱり、馬子にも衣装の方だよね・・・」

ポツリと出た言葉に、こんなときにもかかわらずクスリと笑ってしまう。

あの人のことを考えるだけで・・・少しだけ、元気が出る。





するとそのとき、テレビを見ていた姉様達のしゃべり声が聞こえた。



「ちょっとぉ、また殺しだってっ!!」


「今度は、四条の菊井だってねぇ。私のお客さん、お役人さんなんだけど、びびってしばらくは家から出ないとか言ってんのよ?!!もう、ホント勘弁して欲しいわ。商売になんないわよ」



その言葉に私は引っかかる。


 『四条の菊井・・・?』


四条の菊井と言えば・・・昨日、太夫が口にしていた料亭の名ではなかっただろうか?
そして、思い出すのは高杉さんの言葉


 『それも明日で最後になるだろうよ』



私が、慌ててテレビの前に飛んでいくとニュースの最中だった。
食い入るように見つめていると、



『これら、一連の殺人は攘夷志士の中でも過激派による犯行であるという説が・・・』


アナウンサーのその言葉に・・・私の頭の中で、途切れていた糸が繋がる。



以前、花街のはずれで殺人事件の現場に出くわしたとき、突然現れた高杉さん。
偶然にしては、タイミングが良すぎる。

そして、今回の事件。





「高杉さんが・・・攘夷志士・・・」


私は、そうポツリと呟くと立ち上がり、煌びやかな着物の裾を捲り上げると、太夫の元へと走った。


突然の私の行動に、他の姉様達からの 『ちょっと、どうしたの!?』と後ろから声が聞こえたが、返事もせずに太夫の元へと突っ走る。




高杉さんが、攘夷志士だとしたら・・・昨日の事を考えると、お客の情報を流したのは太夫ということになる。



『なんで・・・太夫が!?』


攘夷志士や反政府活動とは、全く無縁のような太夫が・・・なぜ?






私は太夫の部屋の前に着くと、大きく深呼吸をし戸を叩いた。




「入りな」



そう言った太夫の声はまるで・・・誰が来たのかわかっているような、そんな声だと思った。

部屋に入ると、窓の燦に腰をかけ外を眺める太夫の姿。ちらりと私を見ると、ニコリと笑う。




「太夫・・・」

なんと、話を切り出していいのだろう。わからない私は、黙ってしまう。すると、太夫は



「いい月ね、今日は満月ね・・・」

空を見上げなら、そう言うと私の方へ向き直る。




「テレビ、見たんでしょ?」



「っ!?」


「昨日・・・あんたが部屋の側まで来てた事くらい、高杉さんなら足音でわかるわよ。」



「太夫、知ってた の・・・」


私がそう言うと、諦めたように・・・太夫は薄い笑いを浮かべながら




「高杉さんはね・・・攘夷志士の中でも特に過激派、鬼兵隊を率いてる」



 『鬼兵隊・・・?』


言葉の意味がわからず、太夫の言葉を反復する。そんな私を見ながら、太夫は話を続ける。



「この国はね・・・もう腐ってるの。突然、理不尽な理由で売られた女達を知ってて無視する役人、それを買う役人や官僚、助けを求めた女を金欲しさに天人に売り飛ばす役人・・・もう、腐りきってるの。だから・・・あの人が、この国を壊してくれる。私の代わりに、あの人が・・・。」



「そん・・・な」



「この国も、この街も、私を買う男も・・・全て壊れればいい。」



普段からは想像もできない・・・初めて見る太夫の姿に私は、言葉を失った。

そして、高杉さんの言葉を思い出す。



『今年は・・・この街でも様子がわかるぐれぇ、騒々しい祭になるだろうよ。最後まで見とけ』





「祭には・・・何が起きるの・・・」



「さあ、何だろうね。自分の目で確かめて・・・それから自分で決めなさい」


太夫はそう言うと・・・また、空を見上げ月を眺める。



「・・・」





それ以上、私の方を見ない太夫に・・・私は、部屋を後にした。

部屋を出ても、自分の周りで起きている事が信じられなくて・・・頭が上手く回らない。


自分の部屋に戻るとぺたりと座り込む。




「自分の目で確かめて・・・自分で決める ?」


一体、何を決めればよいのだろうか・・・。全てが・・・私の予想もしない出来事で。



ただ、わかっているのは高杉さんが攘夷志士であること、そして客の情報を流した太夫。


けれど、あの太夫が・・・。

仮にも花街一の花魁である太夫の名称を持つ者が・・・。

例え、高杉さんが攘夷志士だとしても、そんなに簡単に客の情報を流すだろうか。



太夫は・・・いつも言ってた。


「娼婦にだってプライドってもんがある。心だけは気高くいなきゃいけないよ」


そう、他の花魁に言い聞かせながら明るく笑う太夫を思い出す。



そんな、芯が強くて・・・気高いプライドを持つ太夫が、あんな理由で客の情報を流すなんて思えない。




いろんな事が重なりすぎて、どれくらい座り込んでいたのだろう。


気がつくと・・・東の空は明るく白み始め、夜の終わりを告げていた。




*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


今回はエロ杉様はなしっこです?

エロ杉様を期待されておられた方がいらっしゃいましたら、ごめんなさいよ?(ノ´▽`)ノ


初見世までは、お預けだもの( ´艸`) 美味しいものは後にとっとくタイプなんで(笑


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コメント
Re: 初めまして
> 初めまして。
> こちらの小説が面白かったのでコメントさせていただきます(・ε・)ノ
> エロ杉、ヤバいっすねwこれからも頑張って下さいw
>
> それから、誤字があったので書かせてもらいます。
> 「孫にも衣装」という表現がありましたが、
> 「馬子にも衣装」です。
>
> ・・・・なんか、すいませんでした。


はじめまして^^紫苑様!

コメントいただきありがとうございます♪
そしてっ、全然気がつきませんでしたぁあ!!お教え頂きありがとうございます!!
PCの変換そのままでいっちゃってました^^;

そして、エロ杉様をお気に召して頂けた様でとっても嬉しいです^^

また、お時間がありましたら遊びにきてくださいね^^
2009/07/14(火) 18:20:06 | URL | plum #-[ 編集 ]
初めまして
初めまして。
こちらの小説が面白かったのでコメントさせていただきます(・ε・)ノ
エロ杉、ヤバいっすねwこれからも頑張って下さいw

それから、誤字があったので書かせてもらいます。
「孫にも衣装」という表現がありましたが、
「馬子にも衣装」です。

・・・・なんか、すいませんでした。
2009/07/12(日) 16:14:40 | URL | 紫苑 #-[ 編集 ]
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