KAGEROU
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銀魂 夢小説 『華、手折る頃 19』(高杉メイン) 2009/10/23(Fri) 12:15:23
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予定の刻。


ゆっくりと静かに。
天人と幕吏の乗り込んだ船に近づく小型の船の存在に・・・

気付く者は誰一人としていなかった。








そして、傾いた打ち上げ筒から一つの炎が放たれた。






花火とは異なる爆発音と、地震でも来たかのような尋常ではない揺れ。

天人と幕吏の乗り込んだ船には大きな横穴が開く。



一体何事かと飛び出してきた幕吏達の目の前には信じられない光景が広がっていた。


もうもうと勢いよく立ち上る煙と火の手。

横付けにされた小型船からは、次々と乗り移ろうと船の縁に足をかける者達の姿。

見るからに観光客などではない。



そして・・・自分達の前立つのは隻眼の男。



風にゆれる艶やかな着物、濡れた黒羽のような髪。

その下からのぞく目は、感情など量ることはできない・・・。



その場にいた幕吏と天人は、一目で敵と知る。
けれど・・・その場から動くことすら出来ずにいた。

動けば斬られると・・・本能がそう伝える。

底知れぬ恐怖に、ある者は刀にかけた手がカタカタと震えた。



そんな中、空気の読むことが出来ない者が一歩前に出て声を上げる。

「貴様が高杉かぁっ!!貴様、幕府の船と知っての狼・・・」


けれど、その言葉は最後まで綴られることは無く・・・
血飛沫を上げながら2つに分けられた身体が転がり落ちた。


あまりのことに、一瞬静けさが船上を包む。


そんな中・・・高杉は、まるで最初から何事もなかったかのように静かに刀から血を振り落とすと



「ククッ、空から花火見物たぁ、いいご身分だ。貴様らの冥土の土産にはもったいねぇ」


そう言いながら、歩を前に進める。
一歩、二歩と高杉が歩を進める度、幕吏や天人がジリジリと後退する。

その時、一人の天人が叫んだ。


「なっ、何をしておるっ!!斬れっ!斬ってしまえぇええええっ!!」


その言葉合図に、引いていた幕吏達が一斉に斬りかかる。

けれど、その刀が高杉に届くことはない。





「これほど見事な華を静かに楽しめぬとは、全くもって無粋でござるな」


「そうそうっ!ぎゃーぎゃー、お前ら、うるさいっす。」


「うるさいのはあなたでしょう。あなたがもうちょっと若くても、私は好みでは・・・」


「ロリコンも大概にしてくださいよ、先輩。」


「ロリコンじゃありません、フェミニスト。 フ ェ ミ ニ ス トォ!何度、言ったらわかるんです。」


そんな、場違いな言葉が飛び交う中・・・ある者は頭に銃弾を、ある者は弦が首に。

幕吏と天人の悲鳴と怒号が空に消えていく。






その時。先ほどよりも凄まじい爆音が周囲を包んだ。





それは、先程のものとは比べ物にならないほどの大きな音。


『今度は何事かっ!?』


幕吏や天人だけではなく、予定外のこの音には鬼兵隊の面々ですら夜空を見上げた。


その夜空には・・・今とは比べ物にならないほどの大きな花火が華開く。

乱れ咲く藤のごとく、キラキラと光輝きながら幾千もの筋となり京の夜空を包み込んだ。



あまりに見事すぎるその花火に誰もが息を呑み目を奪われる。

そして、静まり返った船上で誰よりも早く・・・何が起きたのかを把握したのは高杉だった。




「あの爺・・・やりやがったな・・・」

その言葉と目の先にあるのは・・・先ほどまで花火を打ち上げていた幕府の戦艦が業火を上げて、ゆっくりと落ち行く姿。

もはや船と呼べる代物ではなく、逃げようとする者が船から飛び落ちる様はさながらゴミが落ちていくようだった。



兵吉が自爆するつもりだったとは・・・
いや、最後の花火を上げた後は、斬られるかその前に自爆するであろうとは思っていたものの。

よもや戦艦ごと地に落とすとは、派手にも程がある。



そして、その船が落ち行く先にあるのは・・・花街。




「面倒くせぇことしやがって」

その言葉よりも・・・先に身体は動き、先ほど横付けした船へと飛び乗る。



高杉の突然の行動に、その後を追いかけようと幕吏の一人が走り出した瞬間。


「恋路を邪魔するのは、それこそ野暮でござろう」


そう耳元でささやかれた言葉を理解することも無く、その場に血飛沫をあげ崩れ落ちる。


それを合図に、船上では再び悲鳴と怒号が飛び交い始めた。



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